喜屋武岬
沖縄本島南端に近い断崖の岬。沖縄戦の最終局面、南へ南へと追い詰められた住民と兵士たちがこの一帯の崖にたどり着き、多くの命が海に消えた。岬には平和の塔が建てられ、慰霊の祈りが捧げられ続けている。青い海と白い波の美しさと、ここで起きたことの重さの落差に、初めて訪れた者は言葉を失う。 語られる噂は、夕暮れの岬で人影を見た、波音に声が混じって聞こえた、といったものだが、この岬について語るべきは怪談ではない。ここは沖縄戦の悲劇を伝える祈りの場所であり、慰霊の塔に手を合わせることがすべてに優先する。 ひめゆりの塔や平和祈念公園と合わせて、沖縄南部の戦跡巡りの中で訪れる人が多い。断崖には柵のない箇所もあるため足元に注意を。美しい海を前に、平和の意味を考える岬である。
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