エピソード
逗子と鎌倉の間、小坪の丘を抜ける複数のトンネル群。昭和の時代から「神奈川最恐」として語り継がれてきた、日本のトンネル怪談の代名詞的存在である。著名な俳優が心霊写真を撮ったと語ったことでも知られ、タクシー怪談の舞台としても数え切れないほど語られてきた。
噂の型は決まっている。トンネルの天井から白い女が降りてくる、深夜に通ると車の屋根に何かが乗る音がする、乗せた覚えのない乗客がミラーに映る――。トンネルの上に墓地や慰霊塔があることが、これらの噂の背景として必ず語られる。複数のトンネルが連続する構造ゆえ、「どのトンネルが本物か」という論争まで含めて怪談文化の一部になっている。
現地は逗子と鎌倉を結ぶ現役の生活道路であり、交通量も多い。徒歩での探索は歩道の狭い区間があり現実的に危険。車で通り抜けるだけで、この場所の「本場の空気」は十分に味わえる。