エピソード
外房の海岸にあった動植物園のレジャー施設の跡。フラミンゴのショーで一世を風靡し、最盛期には年間数十万人が訪れたが、平成の観光不況の中で閉園した。国道から園へ続く素掘りのトンネルと、その先に広がる廃園の風景が「昭和のレジャーの墓標」として知られ、廃墟好きと心霊好きの双方から名前の挙がる場所になった。
語られる噂は、廃園内で人影を見た、トンネルの先から音楽のような音が聞こえた、園内で視線を感じた、といったもの。最寄りの無人駅「行川アイランド駅」が今も廃園の名を掲げたまま営業している光景も、時が止まったようなこの場所の空気を強めている。
跡地は私有地であり、立ち入りは認められていない。老朽化した施設は倒壊の危険もある。駅と国道から往時を偲ぶにとどめ、無断侵入は絶対にしないこと。昭和のレジャー史の記念碑として、外から静かに眺める場所である。