エピソード
船橋市北部に広がる森林公園。昼間はバーベキュー場やアスレチックでにぎわうレクリエーションの森だが、日が落ちると一帯は照明のない広大な暗闇になる。千葉県内の心霊スポットとして名前が挙がることが多く、「夜の森」の噂が集中する場所である。
語られるのは、夜の遊歩道で白い影を見た、森の奥からうめき声のような音を聞いた、誰もいないはずの園内で足音が近づいてきた、といった話である。森という環境は夜行性の動物の物音、風で擦れる枝、遠くの道路音などが混ざり合い、人の声や足音に聞こえる音が実際に多い。一方で、真っ暗な森に一歩入ったときの根源的な恐怖は理屈で消えるものではなく、この場所の噂が絶えない理由もそこにあるだろう。
現地は閉園時間が定められた管理された公園であり、夜間の立ち入りはそもそも想定されていない。周辺は道が細く、夜間の路上駐車は近隣の迷惑になる。訪れるなら昼間、森のレクリエーションを楽しむのが本来の姿で、夜の噂は「森とはそういう場所だ」という昔からの感覚の現代版として味わうのがよい。