エピソード
軽井沢の南、湯川の深い谷に架かる高さ数十メートルの橋。避暑地の華やかなイメージとは裏腹に、この橋は長野県内の心霊スポットとして最も名前の挙がる場所の一つである。高い橋の常として悲しい出来事が語られてきたことが背景にあり、現在は防護柵などの対策が施されている。
語られる噂は、夜の橋の上に人影が立っていた、橋の下の谷から声が聞こえた、霧の中を渡っていると誰かとすれ違った、といったもの。浅間山麓の霧の多い土地柄で、橋が霧に浮かぶ光景は昼でも現実感が薄い。
橋自体は別荘地を結ぶ生活道路であり、周辺は静かな森である。夜間に騒げば別荘地の迷惑になるだけで、得るものはない。軽井沢の観光ついでに通るなら、霧のない昼間の谷の眺めで十分である。