エピソード
新潟市郊外の海沿いの集落の外れに立つ、白い壁の洋館風の建物。「ホワイトハウス」の通称で新潟県内はもとより全国に知られ、日本の心霊スポットを語る際に必ず名前の挙がる存在である。かつてここに住んだ一家にまつわる暗い伝説が語り継がれ、格子のはまった部屋の存在などが噂に真実味を与えてきた。
ただし、はっきり書いておきたい。この建物にまつわる物語の大半は出所の確認できない都市伝説であり、尾ひれがついて増殖してきたものである。そして何より、ここは現在も所有者の存在する私有地である。無断で敷地に立ち入れば不法侵入であり、実際に訪問者のいたずらや破壊行為が長年問題になってきた。
角田山と日本海に挟まれた海岸集落は、夕暮れになると確かに独特の寂寥がある。だが噂の建物には近づかず、周辺の住民に迷惑をかけないことが、この場所について語る最低限の条件である。