エピソード
天理の市街地から山手に上がった布留川上流のダム。完成以来、奈良県内の心霊スポットとして最もよく名前の挙がる場所であり、夜のダム周回道路とダム湖に架かる橋が噂の舞台として語られてきた。
代表的な噂は、橋の上に人影が立っていた、湖面から視線を感じた、ダム道で車の後ろを何かがついてきた、といったもの。山あいのダムは夜になると照明が乏しく、市街地の近さに反して完全な闇に包まれる。この「街のすぐ裏の闇」という立地が、若者の肝試しを呼び、噂を再生産してきた面が大きい。
昼間のダムは桜の名所であり、周辺は石上神宮や山の辺の道といった日本最古級の信仰の道が通る歴史の土地でもある。夜のダム道は道幅が狭くカーブも多いため、噂よりまず運転に注意したい。