エピソード
伊達政宗が築いた仙台藩62万石の居城跡。青葉山の断崖上に築かれた天然の要害で、本丸跡には政宗の騎馬像が立ち、仙台市街を一望できる。天守を持たない城として知られるが、400年の歴史の中で戊辰戦争、そして太平洋戦争の空襲と、この山は幾度も戦火と死者の記憶を刻んできた。山中には藩政期からの霊廟や墓所も点在する。
語られる噂は、夜の本丸跡で甲冑姿の人影を見た、石垣の上に人が立っていたが消えた、誰もいない山道で足音を聞いた、といった城跡らしいもの。青葉山一帯は市街地に隣接しながら深い森が残り、夜は一気に暗くなる。昼間は観光客と参拝者で賑わう仙台観光の中心であり、資料館や神社も整備されている。歴史の重層した山として、日のあるうちに歩けば、噂の背景にある土地の記憶が自然と感じ取れるはずだ。