エピソード
山形市の山あいにある不動尊。県内で心霊スポットとして最も名前の挙がる場所であり、「山形最恐」と語られることも多い。滝行の場として開かれた不動明王の霊場だが、いつしか夜の噂が絶えない場所になり、肝試しに訪れた者が異変に遭ったという話が数多く語られてきた。
代表的な噂は、置かれた人形や供物に異変があった、帰り道で車に異常が起きた、境内で撮った写真に人影が写った、といったもので、「不動尊のものを持ち帰ると祟られる」という戒めが強く語られているのがこの場所の特徴である。本来ここは信仰の場であり、置かれているものはすべて誰かの祈りや供養のためのものだ。それを面白半分に触れたり持ち帰ったりする行為への戒めが、噂の形をとって語り継がれていると見るべきだろう。参拝するなら日中に、何も持ち帰らず、何も残さず。それがこの場所との正しい距離である。