エピソード
高松沖に浮かぶ島。桃太郎伝説の「鬼ヶ島」と伝えられ、島の中央の鷲ヶ峰には全長400メートルに及ぶ大洞窟が口を開けている。洞窟は人工的に掘られたものと考えられ、鬼の大広間、鬼の番人の部屋などと名付けられた空間が続く。誰が何のために掘ったのかは諸説あり、海賊の根城説などが語られてきた。
語られる噂は、洞窟の奥で気配を感じた、誰もいないのに足音が響いた、鬼の像の目が動いた気がした、といったもの。ひんやりとした洞内は夏でも肌寒く、裸電球に照らされた鬼の人形たちが独特の不気味さを醸している。
高松港からフェリーで20分、洞窟へはバスで登れる気軽な観光地である。瀬戸内国際芸術祭の会場としても知られ、アートと鬼伝説が同居する島になった。山頂展望台からの多島美は絶景である。