エピソード
東尋坊の沖に浮かぶ、周囲2キロほどの島。朱塗りの雄島橋で陸とつながり、島全体が大湊神社の神域である。千年を超えて漁師たちの信仰を集めてきた「神の島」であり、原生林に覆われた島内には板状節理の岩場や磁石の狂う岩と伝えられる場所が点在する。
心霊スポットとしては「島を反時計回りに回ってはならない」という禁忌の噂で知られ、逆回りをすると帰れなくなる、橋の上で人影を見た、といった話が語られてきた。東尋坊に近い立地から、海で亡くなった人々と結びつけた噂も多い。ただし本来ここは漁の安全を祈ってきた神聖な島であり、禁忌の噂も「神域で勝手な振る舞いをするな」という戒めの現代版と見るべきだろう。
参道の石段を上り、時計回りの遊歩道で一周するのが正式な参拝路である。日本海の原生林の島を、作法を守って歩きたい。