エピソード
阿蘇の火砕流が五ヶ瀬川に削られてできた、柱状節理の断崖が続く峡谷。真名井の滝が峡谷に落ちる光景は日本を代表する景観であり、天孫降臨の地・高千穂の神話とともに語られてきた。この地には、神武天皇の兄に討たれた荒ぶる鬼神・鬼八の伝説が残り、その怨霊を鎮める祭りが今も続けられている。
語られる噂は、夜の峡谷で人影を見た、ボート乗り場で気配を感じた、滝の音に声が混じって聞こえた、といったもの。切り立った峡谷は日中でも底が薄暗く、神話と伝説の土地の空気が濃い。
貸しボートで滝を見上げる体験は高千穂観光の華である。夜は真名井の滝がライトアップされる期間もあるが、遊歩道の夜間歩行は危険な箇所がある。神々の里の峡谷は、光のある時間にこそ神々しい。