エピソード
福岡と旧筑前犬鳴谷村を結ぶ峠。「日本最恐」の呼び声が最も多く挙がる、全国心霊スポット界の横綱的存在である。噂の中心は封鎖された旧犬鳴トンネルで、コンクリートブロックで塞がれた坑口の異様な姿が、数々の都市伝説を生んできた。「この先、日本国憲法は通用しない」という看板があるという「犬鳴村」の伝説は、映画化されるほど全国に広まった。
実際には犬鳴谷の集落はダム建設で移転した実在の村であり、都市伝説の大半は事実無根である。一方で、この峠で過去に痛ましい事件が起きたことは事実であり、旧トンネルが封鎖された背景には、心無い訪問者による迷惑行為の積み重ねがあった。
旧トンネルへの立ち入りは禁止されており、周辺は今も生活圏である。峠の新トンネルを通過する分には普通の県道であり、伝説は伝説として、現地への迷惑行為は厳に慎むべき場所である。